患者(patient)から 人(person)へ:10のステップ

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じぶんに目覚める 4つのメンタルセラピートップ


患者(patient)から 人(person)へ:10のステップ
American Chronic Pain Association(ACPA)ホームページより)

「患者」から「人」への旅立ちには“時”を要します。

慢性痛を患っている人たちは孤独感や恐怖感に苦しめられ、
それは時が経つにつれて大きくなります。
よりいっそう充実した価値のある人生に戻すのにもまた時を要します。

患者から人への“旅”には、いくつもの段階があります。
ACPAは10のステップとしてその段階をお話しします。

「患者」から「人」へ変わるためのACPAの10のステップ

ステップ1: 
“痛み”を受け入れよう

自分の体の調子についてできるだけ知りましょう。
現在通用している治療薬(法)は無いかもしれないということを理解して、
あなたの人生の中の
“痛み”という事実を
自分自身でうまく対処する必要がある
ことと認めましょう。


ステップ2: 
関わり合いを持ちましょう

回復をしていく過程では積極的な役割をするようにしましょう。
主治医の助言に従って、
あなたへの治療の中で
受身的な立場から共同的な役割
へ変わるには、
自分に何ができるか尋ねてみましょう。


ステップ3: 
優先すべきことを知りましょう

痛み以外で、あなたの人生で“重要なもの”を見つめましょう。
あなたがやりたいことを書き並べてみましょう。
優先すべきことを定めることは、
より積極的な人生への戻り道の出発点を見つける助け
となります。


ステップ4: 
現実的なゴールを設けましょう

人間は皆、走る前に歩くことから始まります。
自分でやり易い段階をつけて、
少しずつ達成できたり、突破できるような、
あなたの力の範囲内のゴールを設けましょう。
そして
自分の成功を楽しむことに時間をかけましょう。


ステップ5: 
自分の基本的な権利を知りましょう

人は皆、基本的な権利を持っています。
敬意をもって扱われる権利
罪悪感なしにノーと言う権利
人の力で可能であることをしない権利
間違えてもよい権利
自分の決断を正当化しなくてもよい権利
言葉や痛みにたいしては、このような権利があります。


ステップ6: 
感情を分かりましょう

体と心はひとつです。
感情は直接的に体の健康に影響を及ぼします。
自分の気持ちを認めて
それに上手に対処することで、
ストレスが減り、
あなたが感じている痛みを小さくすることができます。



ステップ7: 
リラックスすることを学びましょう

痛みはストレスを増やします。
リラックスするための練習は、
あなたの身体の調子を取り戻すひとつの方法です。
深く呼吸をしたり、
楽しいことを思い描いたり、
その他のいろいろなリラックスするためのテクニックは、
あなたが常にかかえている“痛み”を
上手に扱えるようになるための手助けとなるでしょう。



ステップ8: 
体を動かしましょう

慢性痛を患っている多くの人は、
体を動かすことを怖がっています。
しかし、使わないで固くなった筋肉は、
柔軟な筋肉よりも痛みを多く感じます。
あなたが安全にやれる、あなたにあった適度な運動を
主治医と一緒に見つけましょう。
筋力を増すことで、あなたの痛みを減らすことができます。
そして、気分も良くなっていくことが感じられるでしょう。



ステップ9: 
全体像を眺めましょう

優先すべきこと定めること、
ゴールに到達すること、
基本的な権利を主張すること、
あなたの感情を上手く扱うこと、
リラックスすること

そして、身体の調子が回復すること、
これらをを学ぶことで、
“痛み”が
あなたの“人生の中心”に居座っている必要がないことが分かるでしょう

自分の障害に焦点をあてるのではなく、
あなたの可能性に焦点をあてる道を選ぶことができます。
慢性痛を患っていても
普通の人生を生きていくことができる
という信念をもって、
強くなっていきましょう。


ステップ10: 
広めましょう

三人に一人は何らかの慢性痛を患っていると推定
されています。
あなたが慢性痛の問題を上手に扱える方法を見つけだしたら、
あなたの知っていることを広めて分かち合いましょう。
慢性痛をかかえて生きていくことは、
学んでいくことの連続です。
私たちは皆支え合い、お互い同士から学んでいます。

(訳:山口 佳子)

山口佳子、熊澤孝朗:愛知医科大学痛み学寄附講座ホームページより」



茶色でマーカーしましたのは自力整体 予防医学指導士 土田晶子(リンク)です

                                                   

 
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