近年の微量分析の技術が進歩により「TDM」が行われるようになりました
「TDM」とは「治療薬物モニタリング」のことです
「検査のはなし 2010年3月19日付(日本臨床衛生検査技師会)」(リンク)
「治療薬物モニタリング」とは、治療効果の判定や副作用の判断に役立てるために投与した薬剤が
体内にどれぐらい残っているかを調べることです
「TDMの基礎知識(日本TDM学会)」(リンク)
TDMを行う理由
・ 同じ用量の薬剤を投与したとしても、患者により効果が違ってくることがある
・それぞれの薬物代謝酵素の働きや基礎疾患の有無、年齢、性別、体型などによって
違いが出てくる
・モニタリングの結果や臨床の所見から、薬の用量・用法を調整
TDMを行う条件
・信頼できる測定方法が確立されていることが不可欠
・血中濃度と薬効、副作用の発現の関連が明らかになっている必要がある
TDMを行う時の注意事項
・「気分安定薬」(精神科で使用)は、血中濃度が高いと副作用が現れやすい モニタリングをしながら投与量を決める必要がある
・薬の種類により、血中濃度が急激に上がるものがある
・薬を飲んだり飲まなかったりしている患者さんは、それを医師に伝えることで正しく診断
TDMが行われている現状
TDMを行うには経済的な負担や採血時の苦痛を伴なうため、必ずしも全ての薬剤に対して
行うものではない
「日本TDM学会・採血の留意点」(リンク)
日本では1980年にリチウム≪注≫が保険適応
以下のような条件に適合する薬物が対象
・治療血中濃度範囲が狭く、副作用発現域と近接している
・薬物の体内動態に個人差が大きい
・血中濃度と薬効・副作用の発現に相関がある
・血中濃度依存的に生じる副作用が重篤である
・処方された薬剤を自己管理下で服用している場合、医師の指示通りに内服をしているか確認
その他の条件がある
TDMを行うべき薬剤の代表的なもの
強心配糖体や抗てんかん薬、免疫抑制剤、テオフィリン、抗不整脈薬、抗菌薬(アミノグリコシド系 グリコペプチド系)、リチウム製剤≪注≫等が挙げられる これらの薬剤のTDMを行った場合の診療報酬として特定薬剤治療管理料があるが 各薬剤ごとに対象となる疾患が指定されている(ウィキペディアより)
≪注≫【リチウム】 医療用として炭酸リチウムが躁病および躁うつ病の躁状態の患者に処方される また、うつ病や躁うつ病のうつ状態の患者に、抗うつ薬を補助するために応用的に 処方される場合も多い この場合、治療上有効とされる血中濃度と、中毒に陥る濃度との範囲が狭いため定期的に 血液検査を行い適切な血中濃度に保たれているかを確認しなければならない もっとも、医師が処方した通りに患者が正しく服用している限り危険な状態になることは 少ないとされている(ウィキペディアより)
「同じ用量の薬剤を投与でも、患者によって効果が違うのでは?」との心配がありましたから
「TDM」を知った時には「やっぱり」と「開発されて良かった!」という思いでした
しかし、【TDMを行うには経済的な負担や採血時の苦痛を伴なうため
必ずしも全ての薬剤に対して行うものではない】という現状を知り
「道のりは長いな・・・」というのが実感です
投薬で助かる患者もたくさんいますから「薬・西洋医学」に反対ではありません
全てを医療に頼るのではなく、自ら自分の健康状態に日々関心を持ち
予防できる病気で医師が忙殺され、日々の研鑽が出来ない状態を作らないことが
「医師・患者」お互いの幸せではないかと思います
その思いから次回は「養生七不可」をお伝えします
ヒプノEFTセラピスト(レベル3、引き寄せの法則受講済)
パステルシャインアートセラピスト
センセーション トリコロール ラブカラーズ セラピスト&ティーチャー
クォンタムタッチ(R)認定インストラクター(レベル2受講済)
土田 晶子
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